細やかな心配りが心に響く
口に含んだ瞬間に広がる
上質の味「リトル上海」

リトル上海様

含んだ瞬間、香ばしい歯ごたえと美味あじ!
口の中をとろける感覚が、まるで魔法のような「五目あんかけ揚げそば」

取材当日、富山駅前の高志会館「リトル上海」さんでは、店内のテーブルや什器の入れ替えをしておられました。
一段落されたのを見計らって、料理長の栗田高文さんにご挨拶をしてから撮影を開始しました。

リトル上海様

最初に出てきたのは、人気メニューの「五目あんかけ揚げそば」
麺が「ふっくら・サクサク」に揚げられ、五目あんかけとベストマッチの絶品の一皿です。
「これはうまい、うま過ぎる!
リトル上海さんは『特注たまご麺』を使っておられる筈だけど、・・・これは、どこの麺を使っておられるのだろうか?」
おいしさの反面、私たちには【疑問】が生まれました。

思い切って聴いてみると、「石川さんの麺ですよ!」と言われて、私たちは目を見合わせました。
「あのたまご麺が、まるで魔法のように・・・・このようになるのか?!」

リトル上海様

味の追及はもちろんのこと、「安心して食べていただける料理」にこだわっています!

平成十年に開店して、すでに20年の歳月が経ちました。
その間、スタンダードな中華料理を提供されながらも、常に新しいメニューを考案して、お客さまに喜んでいただくことを目標にされている栗田料理長ですが、とくに野菜は富山市浜黒崎の農家にお願いして特別に仕入れておられます。

リトル上海様

次は「煮込みラーメン」を出しますね!
つゆそばの人気メニューですよ。

・・・?
本格中華の「つゆそば」で「煮込みラーメン」などあるのか?
と出していただいた一品は、乳白色のスープに野菜と鶏肉があしらわれた円やかな味のラーメンでした。

本格中華料理の「つゆそば」は、一般的なラーメンと少し異なり、「コシ」のある麺でありながらも、同時にほど良く「柔らかい」麺であることが多いのです。
絶妙なタイミングで煮込んである「野菜と鶏肉入り煮込みラーメン」、栗田料理長の料理の「奥深さ」をあらためて体感した瞬間でした。

リトル上海様「煮込みラーメン」

料理とともに、召し上がる空間も楽しんでいただきたいんですよ!
一点一ヶ月もかけて紡ぐ料理長の「刺繍絵」

店内のあちらこちらに、美しい「刺繍絵」が掛けてありました。
本格中華料理店としての風格を感じる一コマです。
よく見ると、どの作品にも「高文」という名前が、記してありました。
料理だけでなく、おいでになるお客さまにあらゆるシーンで楽しんでいただきたいという栗田料理長の細やかな優しい心遣いを感じました。

リトル上海様

リトル上海様

料理長との記念撮影が済んで、お礼のご挨拶をさせていただくと、「岡田さんは、すぐに飛んできてくれるから頼りになりますよ!」と温かい言葉を掛けていただきました。
これからも、栗田料理長の「こだわり」のお手伝いをさせていただくために、おいしい「特注たまご麺」をお届けさせていただきます。

山中料理長がこだわり抜いた
常識破りのそばとは?
麺房 そばの里

【そばの里】かき揚げそば

山中料理長の「こだわり」が
世にない「ちぢれ麺のそば」を誕生させた!
大和富山店6 階 麺房「そばの里」

一見、普通のおいしい「天ざるそば」のようですが、実はこのそば! 、生麺に「ちぢれ」を加えてあるのです。
ラーメンでしたら「ちぢれ麺」はよく耳にしますが、そばでは聞いたことがありません。

【そばの里】天ざるそば

いまから12 年前、富山市西町交差点から移転新築した「大和富山店フェリオ」は、新しい「富山の新しいランドマーク」として生まれ変わりました。
同時に開店した麺房「そばの里」の料理長である山中邦雄さんは、「大和においでになるグルメのお客様にも必ずご満足をいただける『おいしいそば』を提供したい」という熱い想いで「そばの里オリジナルの麺」を開発されたのです。

【そばの里】天ざるそば

数十回を重ねた「そばの試作開発」の末に生まれた「山中料理長のそば」とは?

【そばの里】山中料理長様

何種類もの上質のそば粉を取り寄せて、「そばの試作」が重ねられました。
「そばは喉後しで食べる」と言う料理長の流儀により、
「太さ・厚み」は細麺タイプ。
「香りと品格」を楽しんでいただくために、「さらしな粉」が選ばれました。

試作を重ねて出来上がったそばは、スタッフの皆が「うまい!」と声にする完成度の高いそばでした。
「ざるそば」と「温そば」、いずれの評価も十分なものでした。

【そばの里】かき揚げそば

確かにうまい!
しかし、もう一工夫が欲しい!

そばの出来栄えはとてもいい、
しかし、せっかくこだわって丁寧にだしを取った「そばつゆ」の旨みと合わせて そばをもっと楽しんでいただくことができないものだろうか?
・・・いっそのこと、ラーメンのように「ちぢれ」を付けてみたらどうだろう?
料理長の発想は、常識破りのものでした。

「ちぢれ」を付けたそばは、大変「つゆのり」が良いものでした。
半面、その「ちちれ」は「そばの品」を少し損なうようにも見えました。
・・・その後、さらに試作を重ねて辿り着いたそばは、「生麺ではちぢれ麺」ですが、「茹でるとシャキッとまっすぐのそば」

開店以来愛され続けている「そばの里のそば」が「ちぢれ麺」であることを知るお客さまは、あまり多くはありません。
しかし、「この一工夫」こそが「そばの里のこだわり」であり、常連のお客さまが多い理由なのです。

【そばの里】山中料理長様

素材の旨みを最大限に引き出して、
お客さまにお届けする!

いい食材を調達することはおいしい料理の鉄則です。
加えて、スピーディに調理しておいしい瞬間にお出しすることに料理長はこだわっています。
「てんぷらは揚げたて」はもちろんのこと、旬の食材を選んで、「季節のこだわりメニュー」を楽しむことができるのも、「そばの里」を訪ねる楽しみのひとつなのです。

今日もお昼前には満席となり、お待ちになるお客さまは、「いまかいまかと」暖簾の向こうを覗き込んでおられます。
「皆さまに愛される店づくりを心掛けている」
山中料理長はじめスタッフの皆さんの願いは冷めることがありません。

【そばの里】スタッフの皆さん

麺は楽しい
黒門吾兵衛「年越しそば行脚」
晩秋の山里を行く

黒門吾兵衛の年越しそば行脚

山々の紅葉が色付く「文化の日」、出来立ての「年越しそばカタログ」を担いで、黒門吾兵衛は山里を訪ねました。

黒門吾兵衛の年越しそば行脚
山越さんの奥様に丁寧に紹介する吾兵衛

吾兵衛の故郷富山県魚津市の山間の里「山女あけび
一年に一度だけの「年越しそば」は、もっとも「麺を楽しく」食べていただきたい場面です。
大晦日には、「一番おいしいそば」を食べてもらいたい。
そのために、街道筋の家々を一軒一軒訪ねました。
一風変わった出立の吾兵衛の訪問に、最初はビックリされた奥様方も、訪ねた趣旨を丁寧に伝えると安心され、話に耳を傾けていただけるようになりました。

黒門吾兵衛の年越しそば行脚

「より縁起のいいそば」を食べてもらいたいと願って、神社で「縁起祈願」をしていただいたそば粉を使った「年越しそば」を作りました。

決して「押し売り」にならないように気を配りながら、一品一品を丁寧に紹介して、お礼の粗品を渡しながら家々を訪ねて廻りました。
中には、玄関先のご挨拶だけで話を聞いていただけないお宅もありました。

或るお宅では、偶然にも吾兵衛の大先輩の実家で、そのお姉さんが出迎えてくださり話に花が咲きました。
優しいまなざしの南さんは、「年越しそばのご紹介」にも笑顔で応えて下さいました。

黒門吾兵衛の年越しそば行脚
笑顔で聞いて下さった南さん

「麺は楽しい」
このメッセージを自らの行動と言葉で伝えて、ひとりでも多くの方々に麺を通して幸せになってもらいたい

大江さんのお宅を訪ねると、奥様が納屋で農作業のあと片付けをしておられ、吾兵衛が声をお掛けすると、(やはり)訝しいまなざしで返されました。
しかし、お訪ねした趣旨をお伝えすることにより、警戒感を解かれて話に耳を傾けていただくことができました。
玄関先には、奥様が丹精込めて育てられた大輪の菊がいく鉢も飾られていました。

黒門吾兵衛の年越しそば行脚
作業の手を止めて吾兵衛の話を聞いて下さった大江さんの奥様

黒門吾兵衛の年越しそば行脚

「麺の楽しさ」は、吾兵衛がひとりだけで思っていても何の意味もありません。
食べていただく方々に「楽しさ」や「おいしさ」を直接お伝えして、実際に食べて「楽しい」「おいしい」と感じていただことによってのみ、「この世界」が広がるのだと、吾兵衛は考えています。
山女の里を後にした吾兵衛は、山を越えて次の里に歩きを進めていました。

「今年の年越しそばは、去年よりも多くの方々に、一番おいしいそばを召し上がっていただきたい。
そして『麺の楽しさ』を存分に味わってもらいたい。」
色付く紅葉を見惚れながら、吾兵衛はそう思っていました。

黒門吾兵衛の年越しそば行脚